IGS NEWS 抄訳
VOL.16, NO.3, NOV.2000
(東京大学/内村太郎)
IGS理事選挙結果報告(p.1)
2000年〜2004年期のIGS理事選挙が行われ、新しく8名が選ばれた。現在の理事会の構成は、下記のとおりである。新任理事のプロフィールなどは、IGSニュース2000年7月号およびIGSのホームページに掲載されている。
1998年選出 |
S.P. Corbet, |
J.G. Collin, |
J.P. Gourc, |
P.Delmas |
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G.Heerten, |
P.Rimoldi, |
F.Tatsuoka, |
P.E. Stevenson |
2000年選出 |
J.W. Cowland, |
D. Fettig, |
M. Kamon, |
J. Lafleur |
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E.-S. Lee, |
M.-L. da Costa Lopes, |
B.Myles, |
J. Paul |
理事会選出 |
W. Voskamp, |
E. Palmeira, |
V.Feodorov, |
M. Sadlier |
IGS理事会報告(2000年10月15日、EuroGeo2 にて開催)(p.2)
・Bathurst 会長により、2000年理事選挙選出の新任理事が紹介された。さらに、理事会指名で、東欧の支部設立を補佐するV. Feodorov
氏と、豪州、南太平洋の支部設立を補佐する M. Sadlier 氏の2名の理事が選出された。
・新理事会構成に基づき、各委員会の役員を決定した。
・会員数は正会員1,701名、特別会員86社。
・電子媒体を用いた出版について、IGSニュースはホームページからダウンロードできるようにする。紙媒体のIGSニュースも存続するが、経費節減のため、会員に電子媒体への移行を促す。
・IGS Student Award について、M. Lopes 理事が学生会員担当となり、IGS Student Award の受賞者を会議や展示会に招待する企画を行う。これに関する規則等は、今後の会合で改正する。特に、受賞者には会議のプロシーディングスとセッション、学生セッション、学生の会合に無料で参加する権利を与える。
・IGS Service Award に、C. Lawson と T.Akagi の両氏がノミネートされた。
・IGSの財務状況は良好であり、会員の利益になるように使われている。詳細は、別途公開される。
・ベルギー支部設立の申請が提出されている。トルコ、スロバキア、ポルトガルで、2001年度からの支部設立の準備を進めている。オーストラリア、マレーシア、スカンジナビア、タイでも、支部設立の計画がある。
・教育委員会の Lecture Program がほぼ終了している。現在、20回の講義がまとめられつつあり、2枚組みのCD−ROMとして会員と教育関係者に公開される予定である。
EuroGeo3 は、ドイツ支部により、2004年にMunich で開催される。
・ホームページに、各国の、ジオシンセティックスに関する基準を定めている機関のリストを掲載し、会員の利便を図る。
・次回IGS理事会は、2001年11月に、福岡のIS九州で行う。
Geosynthetics Conference 2001 (Portland, Oregon USA)(pp.3-5)
ジオシンセティックスによる経済性、性能、施工性の利点をテーマとして、2001年2月12日〜14日に開催される。展示会も開催される。主催は、IFAI(Industrial Fabrics Association International)、NAGS(the North American Geosynthetics Society)、および GMA(Geosynthetic Materials Association)。
NSF Geomembrane State-of Practice Paper and Vision
Paper Development Workshop (2000.6-7)(p.6)
固形の廃棄物処分や貯水などに用いられるジオメンブレンの、実務的な状況のレビューと、将来の展望をテーマとして、標記のワークショップが、NSFとAuburn大学により開催された。
ASCE Geo-Institute Activities at GeoDenver 2000(2000.8)(pp.6-8)
ASCE Geo-Institute により、米国Denver で開催された。地盤工学に関して84のセッションが開かれ、そのうち7つがジオシンセティックスに関するものだった。次回は、2001年6月10〜13日の
Geo-Odyssey (米国:Virginia Polytechnic Institute and State University)で開催する。詳細は、http://www.conted.vt.edu/geo2001.htm
を参照。
ジオシンセティックスを用いた道路防音壁の構築(pp.8-9)
オランダの高速道路そばの宅地造成に伴い、防音のために高さ10m、長さ約1.5kmの盛土が建設された。盛土材に焼却灰を用いたため、雨が内部に入らないこと、逆に内部から外へ流れ出さないことが求められた。そのため、表面をGCL、ジオメンブレンでカバーしたほか、それらを保護する不織布、盛土を力学的に補強するグリッドなどが用いられた。
Geosynthetics International および Geotextiles and Geomembranes (pp.9-10)
両誌は、ともにIGSの公式論文集であり、随時、掲載論文と購読者の募集を行っている。本号では、2000年に発行された3冊および2冊の論文タイトル、著者名が掲載されている。
法人会員紹介(pp.11-12)
IGSの法人会員の中から、ジオメンブレンのメーカーのPOLY-FLEX社、GCLのメーカーの
CETCO 社の記事が掲載されている。本欄には、IGS法人会員が無料で会社紹介を投稿できる。投稿要領は、編集事務局から入手できる。
ジオシンセティックス関連の会議リスト(p.13)
15件の会議について、開催日、開催地、連絡先などの簡単な情報が掲載されている。
IGS法人会員リスト(p.14)
発行時点で登録されている88社の法人会員の会社名、国名、登録年が掲載されている。